スポット相談をはじめた理由
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税務顧問以外にスポット相談も受け付けています。
税務顧問は必要ないけれども、税理士に相談したいことがある方
税務顧問はいるけれども、別の税理士の見解も聞いていみたい方
に向けてのサービスです。
これ、始めるとき結構悩みました。
悩みつつ、迷いつつ始めたスポット相談ですが、挑戦してよかったと感じています^_^
今年4月に独立したんですが、独立当初は税務顧問のお客様だけを想定しており、スポット相談は考えてもいませんでした。
これまで勤めた2ヶ所の事務所はいずれもスポット相談をしていなかったのでそもそも選択肢として頭に浮かばなかった、というのが正直なところ。
そんなわたしがスポット相談を始めようと思ったのは、ひとり税理士として活躍されている多くの方がスポット相談をしていたからです。
スポット相談に二の足を踏んだ理由
スポット相談が選択肢に浮かんでから実際にメニューに取り入れるまでかなり悩みました。
悩んだ理由は色々あるんですが、主な理由はこちら。
①専門外のことを聞かれても明確な回答ができない。
②短時間での正確な状況把握が必要で発言に責任が持てない。
③長いお付き合いしかしたくない。
なかでも最大の理由は①専門外のことを聞かれても明確な回答ができないです。
税理士と一口に言っても得意分野はそれぞれです。
フリーランス専門
○○業専門
税務顧問のみ
相続専門
融資に強い
補助金に強い
税務調査に強い
業務効率化に強い
事業承継に強い
組織再編に強い
国際税務に強い
仮想通貨・NFTに強い
などなど。
得意分野でないことを聞かれたときにどうすればいいのか?
ここが一番不安でした。
じぶんが困るだけ、恥をかくだけならまだいいんですが、相談してくださったお客様にご迷惑をおかけすることは避けたい。
ここは、「とりあえずやってみよう!」ではだめなのでは?と思っていました。
もう1点の大きな要因は②短時間での正確な状況把握が必要で発言に責任が持てないです。
税務判断をする際、前提条件が違えばベストな選択や結果は変わります。
スポット相談ということは、相談相手は一般的なことではなく自身はどうなのかを知りたいはず。
短時間(原則1時間)でもれなく状況を確認して正確な判断や提案ができるのか?不安でした。
最後に③長いお付き合いしかしたくないという点。
わたしは、「経営者が本業に集中できる環境を提供し、間接的に社会貢献したい」と考えています。
携わったお客様が順調に業績を伸ばしていると嬉しいし、うまくいかないと悲しい。
この感覚が好きなのに、スポット相談は1回きりなのでそれが味わえない。
①②は不安要素ですが③は前のめりになれない理由でした。
やっぱり挑戦してみようと思った理由
悩んだ末、結局スポット相談をメニューに取り入れることにしました。
考えを変えた理由は次の通りです。
まずは、
①専門外のことを聞かれても明確な回答ができない
について。
これはもう簡単で、不得手な分野についての相談はお断りするというスタンスを決めました。
申込みページに、組織再編・国際税務・IPO関連などについては対応不可である旨掲げましたし、他にも不得手な分野や経験が少ないと思える分野はもちろんあるので、それらの相談依頼がきた場合には断るつもりでです。
とはいえ現状では、HP・ブログ・税務記事で発信している内容の相談(法人設立やインボイス関連など)しかきたことはありません。
よく考えれば、そりゃそうですよね。
相談する人だって誰でもいいわけじゃない。
HPなどの情報発信を見て選んでくれているんだから、心配しなくても発信していない内容の相談などそうそうくるはずありませんでした。
つぎに、
②短時間での正確な状況把握が必要で発言に責任が持てない
について。
こちらは、事前に大まかな相談内容や相談者のご状況を伺っておくことで準備可能と考えました。
実際、可能でした。
HPからのご依頼については「具体的なお悩みやご自身の状況をできるだけ詳しくお書きください」とのお願いをしているので、皆さんけっこう細かく書き込んでくださり事前に状況把握をしておくことが可能です。
HP経由ではなく一度お会いしてからスポット相談を利用してくださる方もいらっしゃるんですが、その場合はなおのこと状況把握が済んだ状態なのでスムーズに対応できます。
最後に、
③長いお付き合いしかしたくない
について。
この点は正直なところ乗り越えないまま開始しました。
しかし、実際に挑戦しいくつかの相談対応をしてみて乗り越えることができました。
長いお付き合いじゃなくても「経営者が本業に集中できる環境を提供し、間接的に社会貢献したい」というわたしの想いは実現できるし、その後の状況が見れなくても十分充実感が味わえることがよく分かりました。
相談してくださった方の疑問が解決してこれから先進む方向が決まっていくのを見るのは、長いお付き合いではなくても嬉しいものなんですね。
税理士というとやっぱり税務顧問、つまり長いお付き合いが大前提と思っていたので、スポット相談で充実感が味わえるというのは意外でした。
やってみないと分からないものです。
また、先日初めてスポット相談を経て顧問契約となった方もいらっしゃったので、それを考えると決して長いお付き合いができないわけでもないんだな、とも感じています。
まとめ
スポット相談を初めて半年ちょっと。
相談件数としてはまだそう多くありませんが、毎回充実感はあります。
何ごとも、やってみないと分からないものですね。
今後も色々挑戦してみます^_^