源泉所得税はダイレクト納付がイチバン便利

源泉所得税の納付方法は幾つかあります。

  • ダイレクト納付
  • インターネットバンキング
  • クレジットカード納付
  • スマホアプリ納付
  • コンビニ納付
  • 窓口納付

など。

ひと昔前までは、金融機関や所轄の税務署で現金に納付書を添えて国税を納付する「窓口納付」しか方法はありませんでした。

しかし、現在は、上記のようにかなり増えました。

個人的には、金融機関に出向かずネット上の操作で納付が完了し、なおかつ手間も少ない「ダイレクト納付」がイチバンおススメです。

事前に口座情報を届出ておく必要があり、即日利用可!とはなりませんが、この第一段階さえ超えてしまえば後はラクちんです。

ダイレクト納付をおススメする理由

ダイレクト納付とは、e-taxを利用して即時または指定した期日に電信納付することができる手続きのことです。

上述の通り、税金の納付方法ってたくさんあるんですが、個人的にはダイレクト納付がイチバンおススメです。

理由は次の通り。

  • 金融機関に行かずネット上で簡単に納付できる
  • ネットバンキングの契約が不要
  • 24時間365日対応可能(メンテナンス時間や金融機関のオンラインサービス提供時間外は除く)
  • 手数料不要
  • 納付完了までの操作数が少ない
  • 税理士側で処理が完結する

強調したいおススメポイントは「ネット上で簡単に納付できる」「税理士側で処理が完結する」という2点。

まず「ネット上で簡単に納付できる」について。

金融機関での窓口納付ってすっごく時間がかかります。

現地まで行く時間+待ち時間。

ネット納付であれば数分で終わるのに、窓口納付は数十分(ごどうびなど混みがちな日はもっと)かかります。

この時間的ロスがなくなるのはかなりのメリットです。

つぎに「税理士側で処理が完結する」という点。

「ダイレクト納付」と似たような納付方法に「インターネットバンキング」があります。

イメージとしては、

ダイレクト納付=口座振替

インターネットバンキング=振込

です。

ダイレクト納付は口座振替なので、一度金融機関の登録をしておけば毎回の振込操作は不要です。

一方、インターネットバンキングは振込なので、毎回、金融機関のサイトにログインして振込処理をする必要があるため、税理士側の操作だけで納付まで完了させることができません。

源泉所得税の計算を自社(自身)で行っており、税理士側で処理を完結させる必要がなければ「インターネットバンキング」でも支障はありませんが、そうでなければ税理士側で処理が完結する「ダイレクト納付」おススメです。

事前準備(1ヶ月程度前)

ダイレクト納付は思い立ったらすぐ利用できるわけではなく、事前に税務署に届出書を提出して口座登録をしておく必要があります。

登録方法は、法人の場合は書面のみ、個人事業主の場合は書面・オンラインいずれかです。

詳細は、過去記事「ダイレクト納付の始め方」をご参照ください。

操作方法(毎月あるいは半年に一度)

e-taxにログインします。

法人と個人で入口が違いますが、ログイン後の操作方法は同じです。

ログイン後は、「申請・納付手続を行う」→「新規作成・操作に進む」

「徴収高計算書を提出する」のうち

毎月納付の方は「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般)」

納期の特例を利用している方は「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)」

選択します。

「提出先税務署等の入力」画面で、都道府県と税務署名を確認し間違いなければ「次へ」

「納期等の区分」に該当の月を入れます。

次に、納付する区分にチェックを付けます。

一般的によく使うのは、一番上の「俸給・給料等」と「税理士等の報酬」です。

「支払年月日」「人員」「支給額」「税額」を入力し「次へ」。

入力内容に間違いないこと、自動ダイレクトに✔が入っていることを確認し「送信」ボタンを押します。

引落日は、法定納期限になっています。

なお、法定納期限当日に申告した場合は、翌取引日に引き落としされます。

この場合、翌取引日に口座引落しができれば、延滞税や加算税はかかりませんので心配はいりません。
(参照:国税庁HP ダイレクト納付についてよくある質問「自動ダイレクトとはなんですか」

ただ、帳簿上は期限が過ぎているようには見えてしまいます。

その点、気持ち悪いと思われるんであれば前日までに操作を済ませておきましょう。

下記の通り確認画面が出ますので「はい」「はい」で進みます。

「送信が完了しました。」画面が出てれば完了です。

念の為、受信通知と帳票を確認します。

受信通知の下部「帳票を表示する」をクリックし、作成する帳票にチェックを付け「帳票作成」をクリックすると納付書形式の帳票が確認できます。

「受信通知」と最後の「帳票」はPDF保存しておくことをおススメします。

総括

手軽で手数料もかからない「ダイレクト納付」おススメです。