ないものを数えない

葦原海さん著「私はないものを数えない。」を読みました。

丁度、ないものを気にかけてうじうじしていたタイミングでこの本の宣伝が目に留まり、すぐぽちっとしました。

車椅子モデル

海(みゅう)さんは16歳のときに事故で両足を失い、今は車椅子モデルやインフルエンサーとして活躍している方。

YouTubeのショート動画によく出てくるので知っていました。

声が特徴的でモデルというよりアイドルっぽい感じ。

まあ、かわいい!

内面的には、

明るい

陽キャ

スーパーポジティブ

強メンタル

16歳、突然の事故で両足を失ったのに

「足をなくしたことで凹んだことは一度もない」という強さ。

すごすぎです。

ぶっとびすぎな受け止め方なんで、正直、多くの人は真似できないかと。

真似はできないけれども、この考え方、受け止め方、参考にはしたいです。

ああ、こういう風に受け止めるのも「あり」なんだなって。

ないものを数えない

彼女は

「ないものを数えない」

「できないことを数えない」

と言っています。

これって、、、かなり難しいです。

例えばわたしにないもの

・若さ

・美しさ

・高いコミュニケーションスキル

・こども

・子宮と卵巣

・組織で働くこと

・たくさんの友人

・輝かしい経歴

・これといった趣味

・スピーチ力

・表現力

・リーダーシップ

・協調性

・空気を読むこと

・気の利いたことを言うこと

・はっきり断ること

・運転技術

・料理のセンス

・お花、野菜などを上手に育てること

etc

表だって言いにくいこと

言葉にしにくい感覚

なんかも含めればもっともっともっとあります笑

これらないものを数えて、考えて、悩むときあります。

しょっちゅうではないものの、

「ああ、わたしには〇〇もない〇〇もない、、悲」

なんて考えてしまう瞬間が。

勝手に数えて、どっかの誰かと比較して落ち込むという。

わたしの場合、独立したことで(厳密には独立を決意したときから)じぶんを卑下することってかなり減ったんですけど、それでもやっぱりじぶんにないものを持っている人を見て勝手に落ち込むこと、まだまだあります。

でもまあ、確かに意味はありませんよね。

いくら頑張っても変えられないもの、仕方のないものってたくさんありますから。

列挙して、あえて落ち込み、悩む意味は確かにないです。

ただ、海(みゅう)さんは元々がポジティブ思考だから無理せずないものを数えないということができるけど、わたしみたいなネガティブ思考の人は意識しないとついついないものを数えがちです。

数えがちなんですが、わたしの場合は、このブログが歯止めになっています。

自己棚卸したり、感情を整理し言語化するため思考錯誤したりしていると、不思議なもので自己肯定感って高まります。

単なる日記でも同じ効果はあると思うんですけど、ブログって他人の目があるので、ちょっとええかっこしいな感じにもする必要があって笑、そこが自己肯定感を高めるためにはよりGoodなのではと思っています。

あとは、わたしが尊敬しているひとり税理士の先輩方って、ないものをないものとして受け止めて活躍しているから、そこで「ああ、大丈夫」って思えてるってのもあります。

がんばりつつ「まっ、いっか。」

海(みゅう)さんは

「足がないのは、もう仕方ない。」

って受け入れたうえで、できることやできる方法を探している。

おもしろいなと思うのは、

この困難を克服してやろう!乗り越えよう!

ってしてるのではなく、

〇〇したいから、そのために〇〇しよう!

って思ってやっているところ。

ディズニー行きたいから

旅行行きたいから

一人暮らししたいから

で、色々頑張りはするものの

「理想に近づく努力をしつつ、『まあいいやん』とマイペースで明るくいく。」

ってところもいいなと。

まさにわたしも普段から思っているところではあるんですけど、

何にも頑張らないのも違うし、

頑張りすぎてじぶんを追い詰めちゃうのも違う。

努力をしつつもで、どこかで「まあ、いっか。」「失敗してもしょうがないか。」という心の逃げ道も作っておく。

大切です。

まとめ

海(みゅう)さんってYouTubeだとスーパーポジティブな感じなんで、書籍も、まわりに感謝!みたいなことばかりかと思いきや(もちろんそこは大前提にありながら)、ただの知り合い、ただのクラスメイトにいい顔をしない、縁を切るのも悪いことじゃないって考え方もしていて、そこも潔くていいなと。

あとは、事故の詳細を語らない(相手に誹謗中傷が行く可能性を考えて)ところとか、学生時代のいじめの恨みつらみを語らないところとかも尊敬。

なんでも書く、言う、さらすってのが正義とは思えないので。

ないものを数えない生き方って言うほど簡単ではないと思うんですけど、できた方がラクはラクですよね。

できるだけ「ないもの」ではなく「あるもの」に目を向け、生きていこうと思います^_^