AIがあればなんでもできる?

こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。

先日、SNSでこんな投稿を見かけました。

「インボイスの経過措置、10月で控除80%→50%に。freeeから経過措置適用の仕訳取引を抽出してClaudeに『10月以降の控除率50%で消費税負担増を試算して』と指示。これを見せると顧問先の反応が違う。」

AIを得意とする税理士さんの投稿でした。

言っていることには激しく同意なんですが、数字が違う。

今年10月からの控除率は50%ではなく、70%。

案の定、リプ欄で突っ込まれてました。

AIやる前に税務の基礎知識

令和8年度税制改正で、インボイスの経過措置のスケジュール変わりました。

もともと令和8年10月以降の控除率は50%になる予定だったんですが、税制改正により70%に変更。

これに気づかず、古い情報のまま投稿されてました。

AIは便利ですけど、間違った数字で試算したところで何の意味もないわけで。

AIどうのこうのより前に、基本となる税務知識が大切だよなと感じました。

そもそもAIじたい間違えるし、平気で嘘もつきます。

古い税制を根拠に処理しやがることもしょっちゅう。

税制は毎年変わります。

特に最近は、変わる予定だったものがさらに変わることも普通にあります。

インボイスの経過措置もそのひとつ。

あと基礎控除。

もともと令和8年のMAXは95万円の予定だったんですが、改正で104万円に変更。

専門家の発信は「専門家が言うんだから間違いないだろう」という目で見られます。

だからこそ、AIを駆使する前に税務の基礎知識があることは大前提でなければいけないよね、なんてこの投稿を見て感じたところです。

知識がないんじゃない、チェックがないだけ?

・・・と、ここまでブログを書いていて、気づいたことがありまして。

ん?

さすがに、税理士がこれだけメジャーな改正を知らないということはないんじゃないか?

今回の税制改正、変更点はたくさんあったんですが、この50%控除が70%控除になった件はメジャーな部類。

ということは、知っていたのに間違えて発信したのでは?

この先生はAIに詳しい方なので、おそらく投稿もAIで自動化していて、チェックが漏れてしまっただけなんじゃ・・・という推測。

いや、真実は不明ですし、勝手な決めつけですが、おそらくあってる気がします。

くれぐれも言っておきたいのは、AIを否定するつもりはまったくないということ。

便利なんでどんどん使うべきだと思っているし、実際わたしも使ってます。

最先端いってる方のように、もろもろ仕組化してたり、寝ている間に自動で記帳までさせたりなんてのは、正直ちんぷんかんぷん???なんですけど、

記帳が早くなったり、申告書チェックに時間がかからなくなったりはできていて、本当に助かってます。

以前はベンダーさんの記帳代行システムをよく利用してたんですけど、自前でできるようになったのでほぼ頼まなくなりました。

申告書のチェックはじぶんの目で行う前にAIに目を通してもらうことで、じぶんのチェック前に間違いに気づけて、効率はかなり上がりました。

また、役員報酬シミュレーションや法人化シミュレーションなど、顧問先に視覚的に伝わるアプリも作っていて、打ち合わせのときとっても重宝してます。

他にも、メールの返信作成、文章の校正、情報収集のお手伝いなど、AIで効率化できてる部分はたくさんあります。

という感じで、AI様様。

使う前の状態にはいまさら戻れません。

ただ、大切なのは、AIつかって色々やっても最終チェックはじぶんでちゃんとするってこと。

AIは責任とってくれないんで。

最終チェックは人がしますといいつつ実はしていない(できてない)こと、結構あると思ってます。

でも、専門家である以上、ここは本気でやらないとやばいな、と思ってます。

最後に

いろんな場面でAIに助けてもらってます。

ただ、どれだけ進化しても、最終判断はじぶん。

そして判断するためには、基礎となる知識が必須。

現時点でAIはまだまだ間違えるし、抜けもありますから。

・チェックする力(知識)はきちんともっておくこと。

・最終判断はじぶんでちゃんとするを徹底すること

ここが大事だなと感じた投稿でした。