確定申告シーズンが始まりました

いよいよ確定申告シーズンが始まりましたね。

独立し開業税理士となったのが昨年4月なので、わたしにとっては独立後初の確定申告シーズン。

それなりに忙しくはあるものの、勤務時代ほどではありません。

昨年の確定申告はしんどかった

独立前は職員10名程度の税理士法人に勤めていました。 

10名中担当を持っている職員は約半分の5名ほど。 

昨年1月、その中の1人が退職し、人の補充ができないまま確定申告期に突入しました。

 元々の担当数が多くこれ以上は無理状態なうえ、2月には税務調査で2日間とられてしまい、さらには相続のお手伝いなんかもあり、余裕は全くありませんでした。 

じぶんの担当だけで精いっぱいで退職者のフォローなどできる状態ではなく。

だったんですが、3月に入り申告期限がいよいよ差し迫った頃、退職者のフォローをするはずだった職員から個人クリニック3件の申告書をつくってくれないかとの打診が、、。

 「いや、無理!」とは思ったものの、その人の方がわたしよりももっと残業し、もっと休日出勤をしてるのを知っていたので、イヤイヤながら受けることに。 

「月次処理は終わっていて添付資料もほぼきてるから、あとは決算整理だけいれればOK。」との話だったものの、実際には、期中仮払処理していたもの(たくさん!)の確認や不足資料の催促などもあり、正直、「本当に終わるのか?」と思ってました。

そんな状態ではありましたが、3月15日当日までかかってなんとか3件の申告書をつくりあげ無事申告を終えることができました。 

へとへとでしたが、じぶんのへとへとさ以上に、この3件のお客様に対しての申し訳なさでいっぱいでした。

先方は資料をちゃんと出しているのに、申告期限ぎりぎりになって不足資料の催促や質問をしてきて、申告内容の報告も慌ただしく、十分な確認時間も取れず、、何なんだ!と思われても仕方のない状況です。

不満だらけだったと思います。
(その後3件中1件は解約になりました。)

わたしも身体と心両方とも疲弊しました。

本当に最悪でした。

無理な件数は受けない

元々思っていたことではあるんですが、昨年のこの経験から、無理な件数は受けないことを心に固く誓いました。

つまりは「適切な報酬を頂いたうえで、無理のない数のお客様にだけ対応する。」ということです。

当事務所の報酬は高くもないし安くもないです。

おそらくいわゆる相場に近い金額かと思われます。(多分)

数だけこなして疲弊するのはうんざりですし、かといってべらぼうに高い金額を頂戴する気もありません。

今の主な集客経路は

①HPからのお問い合わせ

②税理士会からの紹介

③ソフト会社(弥生)の紹介システム

の3つです。

この3つであれば、価格競争に巻き込まれることなく顧問契約ができます。
(あくまでわたしの場合はですが。)

①HPからのお問い合わせ

HP上に料金表を載せていますので、お問い合わせ時点で報酬についてはご納得いただけています。

よって、価格交渉が必要になることは原則ありません。

②税理士会からの紹介

支部によって違うのかもしれませんが、わたしの所属する支部は紹介案件が結構あります。
(独立したての今だけ優先的に紹介してもらえるのかもしれませんが。)

合い見積もりではないからか料金は全て言い値で、価格交渉になった方はいません。

③ソフト会社(弥生)の紹介システム

弥生の場合、紹介といっても2パターンあります。

A:税理士側が手を挙げて選んでもらうパターンと、B:お客様側が税理士を指名するパターンです。

言い値で契約できるのはBの方です。

HPからのお問い合わせと一緒で、掲載した料金にご納得いただいたうえで指名してもらえるので価格交渉になりません。

Aは合い見積もりになる(税理士を最大3名紹介してその中から選んでもらうよう。)ので、価格競争になりがちです。

以前はAもよく利用していたんですが、価格競争になるパターンも多く(もちろん料金以外の面で外されている可能性もありますが。)段々と頻度が減ってきました。

今はほぼBのみです。

「適切な報酬を頂いたうえで、無理のない数のお客様にだけ対応する。」

いうほど簡単ではないし、わたしも最初からできていたわけではありませんが、事務所を継続していくためには必要なことです。

現実に追われるとついつい忘れそうになってしまうので、ときどき振り返って忘れないようにしています。

まとめ

独立後初の確定申告シーズン。

楽しむほどの余裕はまったくありませんが、疲弊はしていません。

それだけでもありがたい^_^