〈美味〉時代小説傑作選「はらぺこ」を読みました
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久々に時代小説傑作選を読みました。
作家は朝井まかてさん、中島久枝さん、近藤史恵さん、五十嵐佳子さん、宮部みゆきさんの5人。
中島さんと五十嵐さんの作品は書き下ろし
他はシリーズものの一遍です。
料理描写はいまいち
5作品ともおもしろかったんですが
美味というくくりから勝手に
高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズや
和田はつ子さんの「料理人季蔵捕物控」シリーズ
を想像していたのでそれとはちょっと違いました。
料理の描写はそれほど多くなく
食が絡んでいる、という程度。
時代小説としてはおもしろいんですが
料理描写を期待して読むとそうでもないな
と感じてしまうかもしれません。
よくあることだからといって辛さは軽くならない
食とは関係なくわたしがいちばん気にいったのは
宮部みゆきさん著
「回向院の茂七シリーズ」の中の一遍
「糸吉の恋」です。
印象に残っているのは
あまりにもありふれた筋書だが、ありふれているからといって、悲劇が割り引きされるわけでもなかった。
という語り部分。
・事業に失敗して会社を潰した
・オレオレ詐欺に引っ掛かった
・離婚した
・学校でいじめられた
・治らない病気になった
・事故にあった
こういったいわゆる悲劇にみまわれたとき
「よくあるはなしだ」
という理由で辛さが軽減されることはないでしょう。
振り返ったときにそう思えるときはくるかもしれませんが
その真っ只中にいるときはそう思えません。
人に何かを言うとき
人の何かをおもんばかるとき
「同じ境遇の人はいっぱいいるから」
「わたしもそうだったから」
が、決して救いにはならないことを忘れないでおきたい。
サブキャラメインのはなしはおもしろい
昔からメインキャラクターよりもサブキャラの恋模様が好きでした。
時代小説だと
居眠り磐根シリーズの
品川柳次郎とお有
ドラマや漫画でいうと
(古いものが多く恐縮ですが、、、)
ろくでなしブルースの
勝嗣と和美
米示とさゆり
原田と冬美
高校教師(第一段TV版)の
赤井英和と持田真樹と京本政樹
愛し合ってるかいの
和久井映見とKONTA
Sex and the Cityの
ミランダとスティーブ
など。
メインのおもしろさがあってこそなんですが
サブキャラをメインにしたお話もまたおもしろい。
ひと作品で二度楽しめるお得感もあり大好きです。
まとめ
時代小説を読むことが趣味です。
読んでいると楽しいし落ち着きます。
おもしろいシリーズものを見つけて長く楽しみたいなと思っているんですが、
最近は、仕事と独立準備で忙しいことを言い訳になかなか新シリーズに挑戦できていません。
少し前は、無理してでも読まなきゃ、と思っていましたが、
無理して読んでも楽しめないな、と気付きあきらめました。
時間がなくても本当に読みたい・癒されたいと思ったら読むでしょうから
無理せず流れに身を任せてみようかと思います^_^