税理士の理想と現実
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こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。
理想
先日、XのスペースでAI先駆者である税理士さんたちの座談会があり、聴きました。
AI使って効率化・自動化・速さを極限まで突き詰めて数をこなす方向にかじを切る先生がいる一方で、
質の担保(平均化)に利用し、顧問先に安心感をもってもらうことを第一優先とする先生もいて、
まあ、先駆者たちも一様ってわけじゃなくて人それぞれなんだなって分かっておもしろかったです。
専門的すぎてちんぷんかんぷんな部分もあったし、わたしはAI使いこなしてるタイプではないんですけど、
とりあえずちょっとずつでも触れていれば大丈夫かなって、勝手に安心感覚えました。
ただ、クラウド会計2大巨頭の、freee、マネフォを大前提にお話が進むところは、距離を感じました。
わたしは弥生メインなので。
一部マネフォのお客様はいますけど、freeeはゼロ。
(freeeは3年前の独立当初に1年間だけ触ったんですけど、操作感が気持ち悪すぎてやめちゃったという経緯があり。。)
印象的だったのは、数をこなしている先生が「忙しすぎて、、、」とポロっと話されてたところ。
自動化・効率化した結果、時間に余裕ができて有意義に過ごせているかといえば、そうでもないらしい。
AIの進化が早すぎて追っかけるのが大変なのか。
自動化しても最終チェックはじぶんなわけで、増やした顧問先の分だけチェックも増えるわけだから大変なのか。
どちらにしても、AIで劇的に効率化できて豊かになるなんてのは、まだまだ理想論なのかなって感じました。
現実
そんな革新的な話がされていた同じようなタイミングで、こんな投稿も目にしました。
・ある税理士法人で、申告期限を過ぎても申告書が提出されていないことをインフルエンサーが暴露して話題に。
・税理士事務所に勤めて数ヶ月の方が、誰も教えてくれない、きいても冷たく突き放される、もう辞めたい、と投稿。
理想の話と、現場の悲鳴。
なんとも言えない気持ちになりました。
期限後申告のお話は、勝手な予想ですけど、担当件数が多すぎて手が回ってないか、新人に案件が降ってきてるのに誰もフォローしないか、そのあたりじゃないかなと思います。
わたしも経験があるので、大変さ、よく分かります。
この業界に初めて入ったとき、最初から20件の担当を持たされました。
退職する方が持っていた担当をほぼそのままスライド。
税理士事務所経験ゼロで、法人の決算なんて組んだこともないのに。
よくやったな、って思います。
ちなみにこの件、インフルエンサー側からしか話が出てないから、税理士法人側が全面的に悪いって構図になっちゃってるみたいですけど、資料提供がそもそも遅かったかもしれないし、ってのは考慮した方がいいとは思ってます。
(資料提供が遅くて申告期限に間に合わない場合の責任は依頼者側です、って契約にしていることが多いと思うので。わたしもそうです。)
最後に
革新的な未来が語られている一方で、現実には疲弊している税理士や事務所職員が多くいる。
これはA事務所はよくてB事務所はダメ、って話じゃなくて、ひとつの事務所の中に、未来や理想を語る税理士と疲弊する職員が同居していることもあるわけです。
AIで品質が担保できるから担当者の差がなくなる、なんて言うけど、同じ資料やカンペがあったって伝達力には差がありますよね。
事務所内のマニュアルだろうがAIの出力だろうが、それを顧問先にどう届けるかは結局、人のチカラ。
個人的には、今やってる業務がちょっとラクになればいい。
顧問先の方にちょっと分かりやすい資料が提供できればいい。
そのくらいの感覚の方が、精神衛生上いいのかなって思います。
劇的な効率化なんて求めても、わたしにはできないし、そもそも気持ちも追いつかなさそうなんで。
