記事監修をしてみて思うこと

こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。

今年の4月から9月までの半年間、フリーランス・個人事業主向けのFinタメ・マガジンで記事監修をさせていただきました。

初めての監修というお仕事でしたが、スタッフの方々の丁寧なサポートのおかげで無事に終えることができました。

本当に感謝しています。

監修と執筆の違い

監修=監督、執筆=書く

「監修」とは、著述や編集を監督することを指し、「執筆」とは、文章を書くことを意味します。(参考:コトバンク)

つまり、

  • 監修=監督
  • 執筆=書く

ということ。

具体的には、「監修」はライターなどの専門家ではない方が書いた記事をチェックして、内容や表現に誤りがないか確認することを指します。

一方、「執筆」は、イチからじぶんで文章を作り上げること。

他人が書いたものをチェックするのと、じぶんでイチから書くのでは全く異なる作業です。

当然、他人が書いたものをチェックする方が、イチから文章を作るよりも負担は少ないです。

一番大変なのはテーマ決め

ブログや税務記事を約2年間書き続けてきました(2024年10月2日時点で335記事)。

執筆の大変さを実感している中で、特に大変なのはテーマ決めです。

「何を書くか」を決めるのは本当に難しい!

よくVoicyを聴いているんですが、あるときからトークテーマなるものが設定され、そのトークテーマに沿ってお話される方が増えました。

Voicyの場合、書くではなく話すですが、テーマが決まった状態だと皆さんとても話しやすそう。

Voicyのパーソナリティさんって更新頻度が高い方が多いので、ある程度テーマが決まった状態の方が話しやすいのだろうなと思います。

毎日毎日、ネタを考え続けるのって想像以上に大変なことです。

ちなみに、わたしのブログや税務記事の更新頻度も少しずつ減っています。。。

当初は平日毎日更新していましたが、現在は週に2~3回程度。

「忙しくて書く時間が取れなくなってきた」という理由もありますが、「テーマを考えるのが大変」という側面も大きいです。

監修の場合、このテーマ決めの手間がないので、とても楽です。

修正は結構あるもの

監修の具体的な内容を挙げると、

・誤った情報や不正確な用語があれば、正しい表現に修正

・補足が必要な箇所に対して、追加の情報を提案

といったことです。

今回のライターさんは、税務についてよく勉強されている方でした。(税務記事を書く以上、それは当然なのかもしれませんが。)

それでも、根拠のないネット記事を参考にしているように思える箇所や、改正後の内容が反映されていない部分、誤解を招く表現などあり、修正箇所は意外と多かった印象です。

単純な用語の間違いなど、わかりやすい誤りは手間がかかりませんが、前提が誤っているような大きなミスは、修正にかなりの労力がかかりました。

監修者として名前が載っているのに、実際にはほとんど確認していない、、、という事例もあるようですが、監修者として名前を出す以上は責任を持ってきちんと確認すべきと思っています。

監修か執筆か

監修と執筆、どちらがやりたいかと聞かれたら、執筆です。

テーマを決め、イチから文章を作るのは大変ですが、それでも「やりがい」があるのは執筆です。

監修では、ライターさんの書き方や媒体の方針に合わせなければならず、ときにはサイト側のポジショントークが混じることも。

その点、執筆ならじぶんの言葉で、誰にも忖度せずに記事を書くことができます。

また、監修は「間違っていないかどうかのチェック」が重要なんですが、執筆だと「どうしたら分かりやすいか?」「どう伝えれば読み手により伝わるか?」をじぶんで考える楽しみがあります。

そういった点でも、わたしは執筆の方が好きです。

まとめ

執筆と監修、どちらかを選ぶなら執筆ですが、監修にも良い点はあります。

・じぶんでは思いつかない切り口や章立てを知ることができて勉強になる

・他の媒体に名前が載ることで、税理士としての信頼性が高まる

・知識の再確認、アップデートができる

といったことです。

また、わたしの場合は、現状、執筆=自前サイトのブログ・税務記事です。

ということは、書籍や他媒体での執筆と違ってお金にはならないということ。

その点、監修であれば(多少なりとも)お金はいただけるのでその点もメリット。

執筆と監修、どちらにも魅力がありますが、どちらにせよ税理士としての知識を活かし、誰かの役に立てることは喜びだったりします。

引き続き、監修や執筆を通じて、わかりやすく税務を伝えていけたらと思います^_^