今月から本格的に税理士業務を開始します!
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2023年3月31日に勤務していた税理士事務所を退職し、
2023年4月1日から開業税理士として本格的に業務を開始しました!
節目なので、今の気持ちを記しておきたいと思います^_^
税理士資格取得まで10年
2012年12月に税理士試験の勉強を始め、
2022年11月に税理士資格を取得。
ちょうど10年。
長かったのか短かったのか、、。
実感としては・・・・・・
・・・・・・・とっても長かったです!
まさかこんなにかかるとは想定していませんでした。
税理士資格を取得するには、会計科目2つ、
税法科目3つの5つの試験に合格する必要があります。
何年以内に合格しなければならないという縛りはないので、
わたしのように10年かけても全く問題はありません。
10年どころか20年、30年かけてもいいわけです。
(だからかなか諦めがつかないという側面もあります。)
学生時代から勉強を始め学生のうちに合格される方もいますが、
社会人として働きながら受験される方が多く、わたしもそのひとりです。
33歳から税理士を目指す
わたしが税理士資格取得を目指したのは33歳の頃でした。
多くの方が学生時代あるいは20代から勉強を始めるので、
33歳スタートはかなり遅めな部類。
元々名古屋で事務職(営業事務兼一般事務兼経理事務)
として9年程勤めていた会社があったんですが、
当時のパートナー(今もですが)が埼玉県に転勤になりついていくことに。
この転居を機に転職するわけですが、
まあとくに深い考えもなく簿記2級を
持っていたので東京で経理事務の職に就きました。
で、この会社がちょっと特殊というかなんというかでして。
毎朝、神棚に向かってお経のような呪文のようなものを唱えたり、
役職者は定期的に滝行や山歩きに行かされたり。
入社直後から、この感じちょっと苦手だな、
長くは続けられないな、、と思っていました。
転職したいと考える一方で、次の会社でもまた
こんなんだったら、、、との不安に駆られました。
会社なんて入ってみなければ分かりません。
入る前はいいところしか見えませんし、会社側も見せませんから。
入ってダメならやめればいいというのもひとつの考え方で
間違いではないと思うんですが、体力や精神力がいりますし、
年齢が上がるにつれ転職先の選択肢は狭まります。
「転職活動を有利に進めたい、そのため何か手に職をつけたい、、
う~ん、税理士がいいんじゃないか!」との流れで税理士を目指すことに。
簿記2級は持っていたのでなんとなくその延長線上にあるのが税理士
という位置付けでしたし、実は20代半ばにも一度挑戦しかけたことが
あったので(その時はやめましたが。)、遅ればせながら決意しました。
2年連続合格、順調な滑り出し
とりあえず会計事務所に就職するためまずは1科目取っておきたいと思い、
経理事務の仕事を1年ほどで辞め、8ヶ月間簿記論の勉強に専念しました。
運良く1回目の試験で受かり会計事務所に転職。
(合格発表前でしたが、絶対受かってます!
といって就職しました。嘘にならなくて良かった。)
次の年はフルタイムで働きながら無事、財務諸表論に合格。
あれ?この調子ならあと3年で受かっちゃう?なんて思ってました。
まさかそこから5年間落ち続けることになるなんて、夢にも思わず。
今思えば、とってもうぬぼれ屋さんだったようです、、。
大学院進学+税法1科目受験
毎年受験をするものの落ち続けるので、
受からないのは残業が多くて勉強する時間が取れないからだ!
と思い、残業の少ない会計事務所に移りましたが結果は変わらず。
そこで、大学院進学を検討します。
大学院で税法系の学位を取得し、修士論文が国税審議会の審査で
認定されると税法科目2つが免除されます。
ということは、わたしの場合、税法科目をあと
1つ取ればOKになる、ということです。
40歳を迎え、いつ受かるか分からない3科目を受験し続けるよりは
大学院進学+税法1科目受験、の方が確実だと判断し大学院進学を決意します。
結果としては、1年次に所得税法に合格し、
修士論文も無事認定され、資格取得することができました。
(不思議なものです。5年間受からなかった税法の試験、
一番忙しくなった大学院1年次に合格したんですから。)
この大学院生活、正直、とっても甘く見ていたんですが、
実際はかなり大変でした。
通う前は、「とりあえず普通に通ってれば大丈夫でしょう?
よっぽどじゃなきゃ落ちないでしょう?」と思っていたんです。
確かに、修士論文を書き上げ、国税審議会に
提出すればほとんど落ちることはありません。
しかし、一定レベルのものを書き上げないと
学内審査が通らないので、そもそも提出にまで
こぎつけることができないんです。
(わたしの通っていた大学院の場合です。
大学院によって厳しさの度合いは差があります。)
節目節目の発表会や審査で教授たちの
チェックが入り、ダメ出しをされます。
ダメ出しをされてもやり直しのチャンスはもらえますし、
「あなた落第です!」と直接言われることもないんですが、
やはり一定レベルの論文を出さないと認めてもらえないので、
「出せない状況に追い込まれる」人が出てきます。
結果、論文提出をあきらめ、留年する人が1学年1人~3人くらいいました。
わずか10人~15人くらいの学生の中で、です。
金銭的なこと、年齢的なことを考えて、
2年で卒業!しか選択肢がなかったので、
もう必死で書き上げました。
最後の最後までもがきつつ、
なんとかかんとか書きあげ国税審議会に提出し
認定されたときには泣きました(>_<)
(実際には泣いていませんが、泣きたいくらい嬉しかった、です。)
目指す税理士像
会計業界に足を踏み入れ約10年。
多くのお客様と関りを持つ中で思ったことは、税理士の役目って
「経営者に本業に集中できる環境を提供すること」
なんじゃないかな、ということです。
税理士がどんなに優秀でも、本業の売上を伸ばすことはできません。
本業の伸びは、経営者の力、従業員の力、それを支える家族の力、です。
税理士は直接的には何もできませんが、
経営者らがそこに集中できるような環境を整える、
つまりサポートすることはできます。
例えば、会計について分かりやすく伝え理解してもらう、
税務情報や現状分析を伝えて経営判断に生かしてもらう、
適切な節税策を伝える、適用可能な税制を利用し税金を減らす、
といったことです。
そういった周辺環境を整えて、経営者が本業に集中しやすい
環境をつくることが大切な役目だと考えています。
また、おこがましい考え方かもしれませんが、
「お客様の事業が発展することで間接的に社会に貢献したい。」
との思いもあります。
歩き出したばかりですが、目指す税理士像に向かって
日々勉強と経験を重ね頑張っていきたいと思います!