医業と税理士業

最近、Voicy開業医MMさんの放送をよく聴いています。

MMさんは、医院開業サロン「ドクターズチャート」を主宰されており、
Voicy以外にTwitterでも精力的に発信されている方です。

クリニック開業については、コンサルタントや税理士など
周辺の人間が発信しているのはよく見かけますが、
現役開業医の立場で発信されている方は珍しくとてもためになります。

開業医あるあるがおもしろい

開業のこと、医療法人化のことを中心に実務的なお話が多いんですが、
箸休め的な感じでたまに放送してくださる「開業医あるある」
がおもしろく、よくリピートしています。

開業医ならではのあるあるはもちろんおもしろいんですが、
たまに「これ税理士業界にもあてはまるな~」なんてことを
発見して、そんなところでもこっそり楽しんだりしています。

共感した税理士業界にもあてはまるあるあるは、、、

・FAX多用しすぎ

・院長なしのLINEグループつくられがち

です。

FAX多用しすぎ

医師会や自治体との連絡は基本FAXとのこと。

税理士業界も税理士会とのやりとりは基本FAXです。
各種申込みや出欠確認など。

なにがなんでもITを!とは思いませんが、
(どちらかというとアナログタイプ)
FAX多用は非効率すぎてちょっとなぁと感じます。

FAXだと紙がもったいないし、漏れが出やすいし、
集計だってしにくい。何がいいんだろう?
と思うんですが、なかなかどうしていまだにFAX大活躍です。

わたしの場合、自主的に一部メールにしちゃってますが(本当はダメなのかも?)
今のところ支部から文句はつけられていないので、
このまましれっとメール回答続けようかと思っています。

院長なしのLINEグループつくられがち

これはまさに!
勤務時代、所長なしのLINEグループつくってました笑

情報共有と愚痴を言い合うという2つの意味ですごく重宝してました。

参加人数が多すぎると業務連絡のみのLINEになりますが、
5~6名程度だと適度に愚痴もいえてよい息抜きになります。

院長・所長側にとっても、従業員側にとっても、
院長・所長抜きのグループLINEは有益です。

税理士事務所あるある

ここで、MMさんを真似して独断と偏見による
「税理士事務所あるある」を書いてみたいと思います。

本当は「開業税理士あるある」を書きたいところなんですが、
開業後まだ1ヶ月ちょっとで、あるあるを言えるほどの経験がなく(>_<)

開業税理士あるあるはいつか書くことにして、
今回はつい最近までの勤務時代を振り返って、
税理士事務所あるある10選を書きたいと思います。

それではどうぞ!

税理士事務所あるある10選

・誰も何も教えてくれない

・人がとびがち

・無資格でも「先生」と呼ばれ歯がゆい

・有資格者より無資格ベテランが幅きかせがち

・申告書、押印不要なのに押印もらいがち

・仕事中グループLINEで会話しがち

・勤務歴、長いか短いか(中間はなし)

・変わり者が多い

・いい加減な前の税理士チェックしがち

・自身の申告あとまわしにしがち

①誰も何も教えてくれない

小規模な税理士事務所の場合、OJTなんてものはありません。

基本、自力でやってくださいね、です。

別に意地悪をしているわけではなく、
人を育てるという文化がない、
会計・税務は教えてもらうものではなく
自ら勉強するものという意識が根付いている、
忙しくて教育する時間がない、
というのが主な理由かと。

本で調べる、ググる、過去の仕訳を確認する、
先輩のやり方をみる(まねる)などしながら
徐々に仕事を覚えていく、、という感じです。

どうしても分からないときだけ所長や先輩に聞きます。

どうしても、、以外は聞きません。(聞けません。)

なお、会計処理、申告書の作成等だけでなく
お客様対応についても基本教わりません。

所長や先輩と同行して勉強させてもらえる
事務所はかなり稀で、恵まれています。

②人がとびがち

会計事務所は人の出入りが激しいです。

突然こなくなるのは日常茶飯事。

ひとりで悩み対応しきれなくなってとんじゃうとか、
精神的につらくなって突然これなくなっちゃうとかです。

誰も何も教えてくれない、
繁忙期には残業が当たり前、
所長は癖のある人が多い、
といったことが主な理由かと。

③無資格でも「先生」と呼ばれ歯がゆい

税理士事務所職員は無資格者が多いです。

会計業界で働く人にとっては常識ですが、
意外と一般の方は知りません。

わたしも無資格時代に勘違いされ「先生」と
呼ばれることが多々あり、歯がゆい思いをしました。

④有資格者より無資格ベテランが幅きかせがち

昔からある税理士事務所の場合、
開業当初からのベテラン職員が残っていることが多いです。

ベテラン職員は

仕事頑張る

勉強時間とれない

試験に受からない

実務は完璧

より仕事をまかせられる

勉強時間とれない

という方が結構多いです。

そうすると、後から入社してきた実務経験の少ない有資格者よりも
無資格なベテラン職員の方が仕事がよくできるなんて現象が起こります。

この場合、たいていは、社歴の長いベテランに軍配
(というかなんというか)が上がります。

⑤申告書、押印不要なのに押印もらいがち

今、申告書に押印は不要です。

でも、お客様のハンコ、所長のハンコは必ずもらっていました。

お客様のハンコはお客様にちゃんと説明しご納得いただいたことの証拠、
所長のハンコは所長が確認したことの証拠、です。

ハンコがあることの効力など何もありませんが、
所長の気休めにはなります。

⑥仕事中グループLINEで会話しがち

会計事務所は基本静かなので、
事務所内がワイワイガヤガヤしていることほぼありません。

静かに声を発さず黙々とPCに向かって
仕事しているように見えますが、
実はグループLINE上で業務連絡や
愚痴大会が行われているなんてことは結構普通です。

⑦勤務歴、長いか短いか(中間はなし)

これまで述べてきたように会計事務所は独特です。

よって、この独特な環境があう人間は長く続けられますが、
あわない人間はすぐ辞めます。

なので、ベテランとして何十年も続く人がいる一方で、
すぐ辞める人も多く、10年前後の中堅となる職員は極端に少ないです。

(独立して辞めちゃうというのもありますが。)

⑧変わり者が多い

税理士は変わり者が多いです。(じぶん含め)

これまで書いてきた通り会計業界には教育体制がありません。

会計・税務だけでなくお客様対応もすべて自己流でやらざるを得ません。

それを長年続けると、結果、変わり者になる人が多くなる気がします。
(元々の気質がオタクよりな人が多いというのもあるかもしれませんが。)

⑨いい加減な前の税理士チェックしがち

税理士変更できたお客様の申告内容がいい加減な場合、
対応した税理士を検索します。

そんな税理士に限って立派なHPをつくっていたりします。
「きれいごとばっかり並べやがって!実際はめちゃくちゃじゃないか!」
なんて突っ込んだり突っ込まなかったり。。

⑩自身の申告あとまわしにしがち

お客様の確定申告を最優先するのでじぶんや家族の確定申告は後回しにしがちです。

期限ぎりぎりになってさくっと終わらせる税理士や職員は多いです。

まとめ

わたしの勤務した2つの会計事務所は、
いずれも先生が高齢ないわゆる古いタイプの事務所です。

よって、最近の税理士事務所は全然違うのかもしれません。

今回のあるあるは、あくまで個人的な経験に基づく独断と偏見です。

すべての会計事務所に当てはまるわけではありませんのでその点ご容赦ください。

医師、税理士にかかわらず士業って独特でおもしろいです。

これからもMMさんの放送でたくさん勉強させてもらいます^_^