人の振り見て我が振り直せ
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「人の振り見て我が振り直せ」ということわざがあります。
他人の行動や態度を見て、じぶん自身を反省し、行いを正すようにという意味です。
これ、大切だなって思ってます。
他人なんて変えられない
仕事でもプライベートでも、すべての他人がじぶんの思い通り・期待通りにふるまってくれるなんてことはありません。
それぞれ個性があって違う人間なので、そりゃ当たり前のお話です。
逆に、全員がじぶんと同じ考え方をして、同じ性格で、同じ方向を向いていて、
じぶんの思い通りの対応ばかりしてくれたら、それはそれは想像するだけで恐い世の中ですよね。
なので
家族にはこうあってほしい
友人にはこう対応してほしい
仕事仲間にはこういう考えていてほしい
なんてことを思っていてもなかなか思い通りにはいかないものです。
また
他人のイヤな言動を見聞きしたとき
直接的に何かイヤなことをされたとき
どうにか直してもらおう、変わってもらおう、なんてことを相手に期待してもそれはムダです。
こういうとき必要なのは
「じぶんはこうならないようにしよう」
それだけ。
例えば、、、
・他人の話を頻繁に遮る知人をみて、あぁ、わたしも家族と話してるとき遮っちゃうことあるな、気を付けよ
・感情的に怒る上司(勤務時代のボス)を見て、あぁ、当事者じゃなくてもかなりのストレスがかかる、絶対に感情的に怒るなんてやめよう
・店員に無礼な対応をする人をみかけて、あぁ、誰に対しても敬意をもって接しよう
・陰口を言ったり噂話を広めようとする仕事仲間を見て、あっ、わたしもこれに加担しちゃってない?気を付けよ
・デスクまわりの整理整頓ができてない人を見かけて、あぁ、わたしも同じ状態だ、片付けよ
・電車内で大声で話している人を見て、あぁ、わたしも気付かず声が大きくなってたことあるな、気を付けよ
という感じ。
他人なんてそうそう簡単に変えられません。
なので、人の振り見て我が振り直せ精神で、人の気持ちを慮れる人が増えればいいなと思ってます。
相手が変わらなくても関係性は変えられる
他人なんて変えられない、変わることを相手に期待してもムダ。
できることは「じぶんはこうならないようにしよう」それだけ。
と書きましたが、じゃあ、どうしても許せない何かがあったとき
「我が振り直す」だけでいいのかと言ったらそうではありません。
「我が振り直す」っていうのは、じぶんの行動とか考え方を反省して改善するのに大切なこと。
ただ、どうしても許せないことに直面した場合、ただじぶんを見直すだけでは解決しなかったりします。
相手の行動や態度がどうしても耐え難いとき、直接的にじぶんの気持ちを伝えること、あるいは相手との距離感を調整することは必要だと思ってます。
つまり、その状況を放置して「我が振りを直す」だけでなく、関係性ごと変えてしまうのです。
例えば、
・サラリーマンで、お客様が横柄で耐え難い言動をする人なら担当替えを会社にお願いする
・会社の上司やトップが高圧的で耐え難いなら会社を辞める
・失礼な言動を繰り返す知人には、直接伝えた上で距離を置く
・家族が自己中心的でストレスを感じるなら、引っ越しなど物理的に距離を置く
・支配的なリーダーがいるなど苦痛を感じるような集まりは、無理せず参加をやめる
・無理な要求をする取引先とは、取引を終了する
など。
なお、直接的にじぶんの気持ちを伝えるとき必要なのは、相手を変えようとしないこと、
変わってくれるのを期待しないことです。
相手に変わってもらいたくて伝えるのではなく、関係性を変えるために伝えるのです。
まとめ
人の振り見て我が振り直しつつ、必要であれば関係性そのものを変える。
じぶんにとってより良い環境は自らの手で作るしかないと思っています^_^