足るを知る、再び

こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。

先月からホットヨガを始めたんですが、そこで「サントーシャ(知足)」という言葉を知りました。

サントーシャとは、「今あるものに満足する」という考え方。

つまり、足るを知る。(全文は「足るを知る者は富む」)

ざっくり言えば、「満足できる人は幸せになれる」ということです。

いい考え方。

いいものごとの捉え方ですよね。

ただ、好きな言葉なんですが、意識していないとすぐ忘れてしまうところもあってーーー。

あらためて「足るを知る」を思い出させてくれたヨガに感謝です。

サントーシャって何?

ヨガには「八支則(はっしそく)」という、8つの基本的な教えがあるそうです。
その中のひとつ、「ニヤマ(守るべき心の習慣)」に含まれているのが「サントーシャ」。

分かりやすく言うと、
「今の状態に満足すること」
「あるがままを受け入れること」。

たとえば環境、人間関係、じぶんの能力、健康について、

「もっとこうだったらいいのに」と望むのではなく、
「今こうしていられることに感謝する」という考え方です。

まさに、足るを知る、ですよね。

上を見ていたらキリがない

「足るを知る」という言葉は、老子の『知足者富(足るを知る者は富む)』が由来だそうです。
今あるものに満足できる人こそ、ほんとうに豊かな人——という意味。

満足しないことがモチベーションにつながる人もいますけど、
満足できないことが不安や焦りにつながるわたしみたいなタイプの人にとっては、
「足るを知る」はとても大切で、心に留めておきたい言葉。

2年ほど前、「原田ひ香さん著『三千円の使いかた』から『足るを知る』を学ぶ」という記事を書きました。

当時は税理士として独立する直前で、無意識にいろんな人とじぶんを比べては落ち込んでた気がします。

たとえばこのブログも、
「他の人はもっと上手に書いているのに、わたしは・・・」と思っていたし、
SNSでキラキラ発信している人を見ては、ねたんだり。

今でもまったく比べないわけではないんですけど、以前に比べればずいぶん減りました。

ブログを書くことに慣れたとか、仕事がある程度安定してきて実際の満足度が上がったってのもあると思うんですけど、それ以上に「上には上がいて、目指したところでキリがない」「じぶんはイチバンになりたいわけじゃない」ってことが、腑に落ちたからかも、なんて思ってます。

独立前後は、「わたしにしかできないこと」探しがちでした。

目立っている同業者って大きな特徴や強みを持っている人が多いんで、じぶんもそうならなければ!と思ってました。

でも、わたしってとっても普通な人なんです。

特別な強みがあるわけはなく、地味。
とりたてて優秀なわけでも、異色の経歴があるわけでもない。

なのに、「あの人もこの人も強みを出してる!わたしも出さなきゃ!」って、比べて焦ってました。

今はもう、「わたしにしかできないこと」は探していません。
特にないって、よく分かったので。

その代わり、誰でもできそうなことをちゃんとやるようにしています。
たとえば、即レスとか、丁寧で分かりやすい説明をするとか、高圧的にならないとか。

結局、お客様に満足してもらえるのって、そういうシンプルなことが多かったりします。

まとめ

頑張ること、努力することはとても大切。
でも同じくらい、「今に満足する」ことも大切。

好きな場所で仕事ができて、信頼してくださる顧問先がいて、健康に働けている。
憎まれ口をたたき合える信頼できるパートナーもいる。

ネガティブに考えようと思えば、いくらでも理由は見つけられるんですよね。

お金持ちじゃないしーーー
美女でもないしーーー
スタイル抜群でもないしーーー
陽キャでもないしーーー
コミュ力も高くないしーーー

って笑

ネガティブなほうに目を向けたら、いくらでも出てくる。
だからこそ、そっちを見ずに「あるもの」に感謝する。

大切です。

——ただ、理屈では分かっていても、これからも、ときどき人をねたんだり、できないことを数えたりして不安になることもあると思います、人間なんで。

でもまあ、多少そんな気持ちが出てくるのはしょうがないかなと思ってます。

これからも、つい他人と比べてしまうことはあると思うんですけど、そんなときは「足るを知る」を思い出して、今ある日常に感謝しつつ生きていけたらいいなと思ってます^_^