誤った情報に惑わされない

今の時代、ググれば、あるいはChatGPTに質問すれば、すぐにある程度の情報は手に入ります。

手軽に、サクッと。

でも、その情報を丸ごと信じるのはとっても危険です。

特に税に関することは。

じぶんで調べる場合はもちろん、他人から教えてもらう情報についてもです。

他人からの情報って、その大元はその人がサクッとググっただけの根拠のない記事だったり、ChatGPTに聞いて得たもっともらしいけど全く頓珍漢な回答なのかもしれません。

注意が必要です。

税に関することって基本複雑

税の三原則をご存じですか?

  1. 「公平の原則」
  2. 「中立の原則」
  3. 「簡素の原則」

この三原則の中で特に注目したいのが「簡素の原則」。

最近の税制を見ていると、この原則が守られているとは到底思えません。

むしろ逆方向に進んでいるように感じませんか?

わたしは強く強く感じます。

直近だと定額減税。

考えられる選択肢の中から、最も煩雑で最も不平等なやり方をあえて選んだかのような愚策です。

複雑すぎて専門家であっても全体像を把握するのは困難。

わたし自身、なんとか定額減税部分については理解したものの、給付も含めた全体像となるともう、、すみません、お手上げです。

他にも、今年から本格スタートした電子帳簿保存法や、昨年から始まったインボイス制度など、「簡素の原則」を無視しているとしか思えない政策が多い。

本来、税制は簡素であるべきなのに、現実は残念ながら複雑怪奇なものになっています。

良かれと思って誤った情報を教えてくれる人たち

このように税に関する情報はとっても複雑です。

前提条件が変わると結果が大きく変わったり、要件がたくさんあってひとつでも欠けると適用されないものもよくあります。

しかし、情報が溢れている現代では、調べるうちに分かったつもりになってしまうことも多い。

実家を売ったときに不動産屋さんから「空き家の特例っていう3000万円の控除が使えますよ!」と言われて税金がかからないと喜んだものの、3年以内(厳密には相続の開始があった日から3年を経過する日の属する年の12月31日まで)に売るという要件を満たしておらず実際には使えなかった。

Aさんから「あなた給付金もらえるから申請したほうがいいよ!」と言われて喜んだものの、要件を満たしておらず申請できなかった。

など。

不動産屋さんもAさんも悪気はなく、騙すつもりなんてもちろんありません。

彼らは正しいと思って、良かれと思って教えてくれている。

そんな人たちを悪く言うのは気が引けるんですが、税に関する情報は無闇に信じないことが肝心です。

ちょっとでも気になったら、あるいは気になる点がなくても、最終確認の意味で専門家に聞くのがベストです。

税制が簡素であればこんな心配はしなくて済むんでしょうが、、、残念ながら現状は逆方向に進んでしまっていますので。

まとめ

税について正確な知識を持つことってとっても大切です。

じぶんで調べるのであれば、その情報の信頼性をしっかりと見極めること。

それが難しければ専門家に相談しましょう^_^