昔に比べて生きやすい世の中?生きにくい世の中?

こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。

著名人が一度の失敗で叩かれ、なかなか復活できない状況を見ていると、「生きにくい世の中になったな」と感じます。

一方で、色んな話題がタブーなく昔よりオープンに話せる雰囲気になったのは「生きやすくなったかも」と思ったりします。

今回は、わたしの感じる、昔に比べて「生きにくくなったところ」と「生きやすくなったところ」について書いてみます。

一度の失敗も許さない

最近(具体的にはここ10年ほど)、「生きにくくなったな」と強く感じるのは、著名人や公の立場にある人が一度失敗すると、それを許さない風潮があること。

ミスが大きく取り上げられると、何度謝罪してもなかなか許されない。

当事者ではない全く関係のない人たちが、過剰に非難したり、ずっと許さない態度を取り続けることを心底疑問に感じます。

当事者が納得できないのは理解できるんですが、周りの関係のない人たちが必要以上に騒ぎ立てるのはなにゆえなんだろう?と。

人間なんて、誰だって間違いますよね。

そんなの当たり前なのに、たった一度のミスで「はい、終了」とされてしまう。

この風潮が本当に窮屈だし、イヤだし、気持ち悪いなと思ってしまう。

命に関わるような重大な過ちは別にして、多くのミスはやり直しがきくもの。

失敗を絶対に許さない!という最近の流れは、正直言ってこわいなと感じるところです。

もう少し寛容になれたら、あるいはそこまでいかなくても、他人の失敗を気にしないでいられるようになれば、もっと生きやすい世の中になるのに、、、なんて感じてます。

オープンに色々話せる

逆に、今の時代が「生きやすくなった」と思える部分もあります。

それは、色んな話題がタブーなくオープンに話せるようになったことで、少数派でも大丈夫と思えるようになってきたこと。

たとえば、メンタル面について。

わたしが小さいころ(40年ほど前)、メンタル的なことってじぶんから発言することはもちろんなかったし、耳にすることもほとんどありませんでした。

精神的に弱いとか不調があるとかってことについて偏見があったし、なんとなくタブー視されていた感じがあったので。

でも今は「メンタルが弱い」とか「心療内科に通っている」なんてことも普通に発言できる世の中になりましたよね。

わたし自身、気にしいで人目が気になる、繊細で心がギュッとなることが多い、人づきあいが苦手、なんてことを発信したりしてるんですが、こういうことってひと昔前だときっと口に出せなかったんですよね。

今はそういうメンタル的なこととか弱い部分について話してもOKみたいな雰囲気があるので、とっても生きやすい。

平気じゃないのに平気なふり、強くないのに強いふりをするのって、結構な苦行ですから。

それをしなくてもいい最近の風潮はとってもありがたく生きやすいなと感じます。

家族の形についても色んなパターンがあって、それを大っぴらに言うことができる感じもすごくいいなと思ってます。

シングルマザー、籍を入れないパートナー関係、同性婚など。

わたしの親はわたしが小さい頃に離婚しているんですが、当時は周りの友達にそのこと言えなかったんですよね。恥ずかしくて。

その頃、離婚している友達ってほとんどいなかったし(いたかもしれないけど知らなかった)なんとなく言いにくい雰囲気があって。

今は、離婚なんて別に恥ずかしいことではないし、とりわけ隠すようなことでもない雰囲気ありますよね。

友人でも離婚経験者は多いです。

また、わたし自身パートナーとは長年一緒に暮らしていますが、籍を入れていません。

昔であれば「なんで籍を入れないの?」とあれこれ言われそうな選択肢ですが、今では「それもアリだよね」という雰囲気があって、本当に生きやすいなと思います。

ほかにも、あらゆる面で「少数派」で生きているなあと思うことが多いんですが、色んな人がいて色んなパターンがあって大丈夫!という風潮があるので、ああ、この時代に生まれてこれて本当に良かったなと感じてます。

おわりに

きっと、どの時代であっても、生きにくい部分、生きやすい部分ってあるんでしょうね。

完璧な人間なんていないように、完璧な時代なんてものもきっとないわけで。

そんなことも理解しつつ、ちょっとでも「生きやすい」と思える瞬間が増えれば嬉しいな、なんてことを思いながら今日も生きていきます^_^