舞台の上で死にたい、はいい迷惑

こんにちは、越谷市の税理士、恒川です。

「舞台の上で死にたい」って聞くことあるんですが、正直、それってはた迷惑だよな、って思います。

ビジネスで生涯現役を目指してはいけない

「最後の最後まで現役でいたい」という意味で使われる「舞台の上で死にたい」という考え。

これ、役者の世界に限って言えば、年齢に応じた役どころがあって歳を重ねても活躍できる場がそもそもあるからいいのかもしれませんが、ビジネスとなると話は別。

ビジネスの世界でこれやるのはNGだよなって思ってます。

わたしは税理士として独立して3年目なんですが、顧問先には30〜40代の若い経営者が多いため、いまのところ引退を意識するような年齢の方ってほとんどいません。

ただ、勤務時代を振り返ると(そもそも代表の先生が3代目税理士であったことから)、引退を考える年齢の経営者も多く、うまく後継者にバトンタッチできない、形式だけバトンタッチして結局口を出し周りが迷惑をしている、なんて会社を見たことは何度かあります。

仕事はあるのに後継者が見つかないから引退できずずるずるとーーーというのはまあ分かるんですが(とはいえ、ある程度のところで見切りはつけるべきと思いますが。)、後継者がいるのに引退を先延ばしにする経営者というのも結構いて、これがまあ厄介。

もちろん、生涯現役を一律否定したいわけではなく人それぞれなんですが、歳を重ねれば、体力も判断力も落ちてくるのが現実です。

その結果、現場で起きがちなのが、

・なかなか引退してくれず、後継者や社員が疲弊

・時代にそぐわないやり方が放置されたまま

・組織が後ろ向きな方向に進む

・従業員やお客様の不満がたまる

です。

生涯現役でいたいなら、「働き方」は変えるべき

以前書いたブログで、となりの床屋さんのことを紹介したことがあります。

その方、2年前に73歳だったから、今は75歳。女性。

今も元気に働いていて、見た目は50代にしか見えないほど若々しい。

やっぱり、働いている75歳と働いていない75歳を比較すると、圧倒的に前者の方がいきいきしてる。

働くことは最大の老化防止、だと思います。

だからいつまでも元気でいるために働き続ける、ってのは実は賛成なのです。

ただ、働き方は変えるべきだと思ってます。

会社の代表など、重大な意思決定を担う立場からは引いて、

・ペースを落として働く
・権限を譲って見守る側に回る
・社会貢献や趣味的な活動にシフトする

など、働く「スタンス」を見直すことは必須なんじゃないかなと思います。

まとめ

働き続けること自体は素晴らしいことだと思ってます。

じぶんの親や親せきなど周りを見てみても、家に閉じこもっているよりも、外に出て生き生きしている方が素敵だなって思うので。

でも、重大な意思決定を伴う立場にいつまでもとどまるべきではない、というのがわたしの考え。

過去の実績があるのはよく分かるんです。

社員だって後継者だってそれはよく分かっている。

それを晩年の自らの行動で汚してほしくないよな、なんて感じる。

代表者には、「舞台の上で死ぬ」なんて考え方じゃなくて、次の主役に気持ちよく舞台を渡す、そんな潔さを大切にしてほしい、なんて思います。

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