税理士になって1年、独立して1年
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令和6年4月1日で税理士として独立してちょうど1年が経ちました。
あっという間な気もするし、まだ1年?って気もするし、どちらも正解な変な心境です^_^
節目ですので、この1年間を振り返ってみたいと思います。
税理士という資格
税理士資格の勉強を始めたのが約11年前。
10年かかってようやく資格取得し、取得後すぐに独立しました。
独立前の10年間は税理士事務所で税理士「補助」として勤務していました。
税理士補助というと外部の方は
「有資格者である税理士の陰に隠れて裏でサポート(つまり、入力作業だけで顧客対応なし)」
という状況を想像される方も多いかもしれませんがそうではなく、
「有資格者の代わりに(同じように)表に立って顧客対応」のパターンも多いです。
わたしの場合は後者です。
会計ソフトへの入力業務、試算表や申告書の作成、顧問先対応などおこなっていました。
資格取得後の今とほとんど変わりません。
違うのは「責任」の所在。
「税務代理」
「税務書類の作成」
「税務相談」
この3つは税理士の独占業務なので、税理士以外がすることは禁止です。
なので、いくら税理士事務所での実務経験が豊富でも、資格がない以上は税務相談にはのれないし、みずからの名前(代理人として)で申告書を提出することもできません。
申告書は最初から最後までじぶんでつくりあげるものの、あくまで税理士の監督のもとつくっているだけなので、最終的には代表の税理士のチェックを受けます。
いくら頑張って申告書をつくりあげてもそこに記載される代理人の名前は税理士であって、実際に担当したじぶんの名前などどこにも出てきません。
業界に入った当初は誰の名前かなんて少しも気にならなかったんですが、段々と実務経験を重ねるにつれ、虚しさというか、寂しさというか、そんなマイナスの感覚が大きくなっていきました。
なので、資格取得し申告書にじぶんの名前が書けるようになった喜びはものすごく大きかったです。
(電子申告なんで実際に書きはしませんが^_^;)
ただ、一方で「責任」を負うというプレッシャーもかなり大きなものなんだと知りました。
ミスがあった場合、最終的に責任を取るのは担当者ではなく税理士です。
その緊張感、プレッシャーは想像以上。
じぶんのしたことの責任をとれるのって、嬉しくもありこわくもあり。
これからも、「責任」を負うことのプレッシャーを感じられる幸せをかみしめつつ、それに押しつぶされないように歩んでいきたい^_^
独立という選択
資格取得後すぐに独立しました。
資格取得を目指した当初から「いつかは独立したい」という気持ちはあったもののすぐにとは考えていませんでした。
勤務していた税理士事務所は跡継ぎの身内の方を入れていたので顧問先を譲ってもらえる可能性はありませんでしたし、営業が得意というわけでもなかったので、無理に独立したところで食べていけないだろうな、とぼんやりと思っていました。
加えて言うなら、性格的にも前に出るというよりは裏方の方が好きなのでその点でも、独立するよりも雇われている方がじぶんにはあっているのでは?と思ってたんですよね。
そんな中、戸村涼子さんの「ひとりで開業する女性税理士の生き残り戦略」という本に出会って考えが変わりました。
この本はめっちゃ稼げる方法とか、こうすればうまくいくからみんなもやってみて!なんてことが書かれているわけじゃありません。
戸村さんという繊細な女性が独立してひとりでどんな道を歩んできたのか、それが盛ることも卑下することもなく書かれている本です。
戸村さんご自身はじぶんが成功しているなんて書いてませんが、はたから見れば成功されていますし、大活躍されています。
じぶんと似たような気質を持った方が独立してひとりで仕事をして輝いている。
嬉しかった、そういう人がいることが知れて。
というわけで?戸村さんみたいになりたくて、資格取得後すぐ独立という道を選択しました。
独立して1年、すべてが思った通り、想定通りではありませんが、概ねうまくいっています。
金銭面も精神面も。
ちゃんと食べていける、顧問先の役に立てるということが分かって自信がついたし、勤務時代のような週明けの憂鬱がなく安定したキモチで過ごせています。
100%、独立して良かったです。
まとめ
2年目も前向きに、周りに感謝しつつ、歩んでいきます^_^